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「理想の相手を追求」は無駄足に!?幸せにつながる結婚相手の選び方【実践幸福学】

[ Life ]2015/02/27 16:30

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科学的に幸福になる方法を研究している幸福学の第一人者、慶応義塾大学SDM研究科委員長の前野隆司教授に聞く【実践幸福学】シリーズです。今回はバレンタインデーにちなんで結婚相手をどう選ぶか?について伺いました。先生の著書の紹介はこちら

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理想を追い求めるよりも、身近なパートナー候補から選んでいくほうが幸せに

HappyW:恋愛、特に結婚について質問です。程々の相手で満足するのと、高い理想を追求し続けるのではどうでしょうか?前者は少ない選択肢から、後者は沢山の選択肢の中から選ぶことになりますが、「選択肢が多すぎると不幸を感じる」という研究結果もあります。

前野:選択肢の数と幸福に関する研究は有名ですよね。内容がセンセーショナルだったので「少ない選択肢の中でほどほどで満足したほうが幸せ」だと、キャッチーに広まったのではないかと思っています。そしてその研究に対しては、私は違う見解を持っています。

まず、選択肢を沢山持っている人の中には「身近な選択肢の中から夢をどんどん叶えていく人」もいれば「夢がものすごく遠すぎて、叶えられず不幸を感じる」人もいます。かの実験で「不幸」と判断された「選択肢が沢山ある人」の中に、そういった夢が遠すぎて不幸を感じる人が含まれていると考えるのです。その結果、「選択肢が多い人が不幸」という結果が出てきたと。

私の見解では、「期間をちゃんと区切って、その期間の中で、手の届く選択肢を沢山実現する人が幸せ」です。

この場合、長い期間をかけて沢山の選択肢を持つこともありますが、選択が必要な時はその都度決めていくのです。選択肢が実現しやすいものであれば、沢山の自己成長や達成感を感じる機会が生まれ、結果的に幸福感に繋がります幸福の4因子のひとつ「自己実現と成長」)。

この見解通りであれば、先の有名な研究結果は統計のマジックなので気をつけたほうがいいと思います。

HappyW:なるほど!では、恋愛の場合に言い換えれば「あまりにも理想的な相手を追求するよりは、手の届く相手の中から選んで、実際に付き合うことを繰り返し、別れたり付き合ったりを繰り返しながら、時間をかけて結婚相手を決めていく方が幸せ」になりやすい、ということでしょうね。

前野:そうなりますね。ただ、いつもすぐ別れてばかりだと、別れによる幸福感の低下があるので、全体で見ると必ずしも幸せにならない場合もあります。

HappyW:であれば、最終的に上手く行けば、それまでの苦労もいい思い出になるという「ピークエンドの法則」でフォローすれば良いですね(笑)

前野:そうですね。結婚するまでになるべくいろいろな方と付き合って、一番いいと思った人と添い遂げる流れが良いでしょう。

教授からの提言:相手をどう好きになるかが大事

前野:ここからは幸福学というより私の主観ですが、「目の前の相手が結婚相手として良いかどうか?」という視点ではなく、「相手をどう好きになるか」が大事だと考えています。そもそも、「人間は基本的に大抵の相手は好きになれる」ように作られていると思うんですよ。そのかわり飽きるようにもなっている(研究では3年で飽きる)のですが、そこは上手く理性でコントロールして(笑)。

ただのおじさんの話と思われるかもしれませんが、具体的にどうするのか、2点お話させてください。

まず「この人だめだ」と思わず 「今のパートナーやパートナー候補のいいところを発見し続ける姿勢」を意識することです。

次に、これは「自己実現と成長」(幸福の4因子のひとつ)を意識しているわけではないですが、「自分もパートナーも成長し続けること」です。互いに成長していると相手の新しい素敵な面も見えてくるから、新しく好きになれるわけです。

もし、互いに成長もなく、夢の無い生活をしていたらどうでしょうか?生活がマンネリになっていく危険性がありますよね。

HappyW:付き合い始めてから(あるいは結婚してから)も大事だということですね。有難うございました!

まとめ

いかがだったでしょうか。特にパートナーが欲しいのに長年お付き合いが無い方は「手が届く範囲のパートナー候補と実際に付き合ってみる」ことをおすすめします。

これは一見すると、あなたの基準を下げることになるかもしれませんが、近くにある身近な幸せを選ぶことがあなたを成長させることになれば、もし不幸にして別れることになっても、より理想的な人と付き合うことに繋がることでしょう。

そろそろ、「理想の相手を探し続ける」無限ループから卒業しませんか。

pic from flickr Hamed Masoumi

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Happyw編集部