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「結婚で幸せ」だけじゃない-本当に大切なのは他者との「つながり」【実践幸福学】

[ Life ]2015/02/20 13:41

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科学的に幸福になる方法を研究している幸福学の第一人者、慶応義塾大学SDM研究科委員長の前野隆司教授に聞く【実践幸福学】シリーズです。今回はバレンタインデーにちなんで夫婦関係と幸福感について伺いました。初回は前提となる幸福学の研究の結果をお伝えします。先生の著書の紹介はこちら

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■幸福度は結婚で上がり、子育て、離婚や死別で下がる

HappyW:今回はバレンタインデーにちなんで、パートナーとの幸福度について教えて下さい。まずは夫婦の幸福度についてどんなことが分かっていますか?

前野:夫婦の幸福度については沢山有名なものがありますね。まずこれは誰もが想像する通りでしょうけど、結婚している方が幸福度は高いです。時間の経過をみると、結婚直後は凄く上がって、1年位経つと徐々に下がっていきます

ここで意外なのは、子どもがいると幸福度は下がるんですね。子どもと遊んでいる親子の姿とかを公園で見ると思いますが、幸せそうに見えるんですけどね。その後、下がった幸福度は子どもが巣立つ二十歳くらいになってからまた上がる傾向があります。

HappyW:子育て大変ですからね。

前野:そうです。我が家も経験しましたが、自分の自由が無くなったりいろいろな悩みがありますからね。ご家庭によっては受験などの時期には反抗期の暴力なども。

HappyW:では離婚するとどうなりますか?日本は3組に1組が離婚するそうですが。

前野:まず、未婚より既婚の方が幸福度は高い傾向があるとお伝えしましたが、これは離婚するとかなり下がりますね。そして死別はさほど変わりません。もちろん死別直後は下がるのですが。離婚のショックと死別のショックは違うのでしょう。

我々の調査だと、離婚したときの幸福度は、男性の場合ガクっと下がります。女性も少し下がるんですが、その後上がっていくんです。あと、離婚した40代女性の方が、既婚40代女性より幸福度が少し高いんですよ。

HappyW:分かる気がしますね。 受験勉強中に付き合って、受験前に別れたとき、男性の方が引きずって落ちていた割合が高かった気が・・。

■女性の幸福度のポイントは、他者との「つながり」

前野:なるほど。もともと女性のほうが男性より幸福度が高いのですが、落ち込んだときにも慰めあえたりするのもプラスに働いていると考えます。人とのつながりがある方が幸福度が高いので、男性と比べてつながりが多い女性のほうが、元の状態に戻りやすくなると考えられます。

実際にデータを見ても、男性の方が「つながりと感謝」(幸福の4因子のひとつ)が弱いんですよ。親友の数を比べると、女性より少なめなんです。

HappyW:なるほど〜。結婚しなくても彼氏彼女を作ると幸福度は高いのでしょうか。

前野:彼氏がいるほうが幸福という研究は特に無いですが、そうなると思います。想像通りですかね(笑)

(バレンタインシリーズは今後も続きます。次回以降、パートナーとの関係性のポイントなどをお伝えします。)

まとめ

いかがだったでしょうか。結婚した後の倦怠、大変そうな子育て、離婚や死別といろいろと先の不安があっても、その後にはなんだかんだで回復する人間の、特に女性の強さが感じられませんか?カギとなるのは他者との「つながり」。改めて、日常生活の中での人との関わりを大切にしていきたいですね。

marriage / nathancongleton

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Happyw編集部