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生産性を上げるために経営者が知っておくべきFRE(E)とは?

[ Work ]2016/02/12 19:50

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「生産性を30%向上させるにはどうすればよいでしょうか?」
効率化のためにシステムを導入する?コストを削減する?市場を広げる?顧客への対応能力をあげる?

実はお金をかけずに今すぐ始められる方法があります。それがFRE(E):the Frequent Recognition & Encouragement effect.(頻繁な承認と勇気づけの効果)です。

このFRE(E)を経営者やマネージャ層が使うことで、お金をかけずにビジネスを発展させることが可能となります。

生産性を31%上げるFRE(E)の効果

ペンシルバニア大学のマーガレット・グリーンバーグ、アラカワ・ダナらの研究(2006)によれば頻繁な承認と勇気づけ、すなわちFRE(E)を従業員に提供している経営者、プロジェクトマネージャは、そのプロジェクトで31%生産性を上げるそうです。

研究では従業員に対して『あなたのマネージャーは定期的にあなたの仕事ぶりを承認し、褒めてくれますか?』『またその頻度はどのくらいですか?』などのアンケートを実施。質問の結果と彼らのプロジェクトでの業績を比較。その結果、FRE(E)を提供している経営者やプロジェクトマネージャが高いパフォーマンスを示すことがわかりました。

最もFER(E)スコアが高かった経営者、プロジェクトマネージャの生産性スコアは(最大20ポイントのうち)17.75 ポイント。一方で、最もFER(E)スコアが低かった経営者、プロジェクトマネージャの生産性スコアは11.55 ポイントと、実に1.5倍生産性に差が出る結果となっています。

FRE(E)を使わない経営層が考えがちな4つの間違った認識

このように効果が認められているFRE(E)ですが、なかなか使われていないものです。

実際に、先の2006年のマーガレット・グリーンバーグ、アラカワ・ダナらの研究でも示されていて、従業員79名に対して『あなたのプロジェクトマネージャや経営者は定期的に勇気づけしてくれますか?』と質問したところ、回答者のわずか16%が「多いに褒められている」と回答し、24%が「少しは」奨励されていると回答しました。すなわち、6割の従業員は褒められる経験が全く無い(勇気づけられていない)と回答しているのです。

同研究では、FRE(E)が使われない理由として、以下のような誤った認識を紹介しています。
・多忙で時間がない
「日々の仕事に追われて『ありがとう』と伝える時間すらない」
・従業員には十分な給料を払っている
「十分に給料を渡していれば従業員のモチベーションやパフォーマンスを維持できる」
・褒めるにはまだ早い
「プロジェクトを遂行しきる前にFRE(E)のような勇気づけをしてれば仕事をしなくなる」
・そもそも仕事において勇気づけはいらない
「(経営層の)自分の仕事には勇気づけなど要らない。だから従業員への承認や勇気づけなど不要」

あなたはいかがでしょうか?

この記事を読んで実際にやってみようと思われた方、あるいはすでに褒めたりしているけれど、効果を感じられていない方は、従業員が褒められていると感じる、以下の効果的なFRE(E)をお試しください。

FRE(E)は具体的かつ心からのものでなければ効果なし

どのようにすれば従業員がFRE(E)を感じるのか?

まず、抽象的に褒めるだけでは不十分で、もっとずっと具体的に、かつ心から発するものである必要があります。単に『よく頑張ってるね』と伝えるだけでは、従業員は「マネージャーから心から褒められている」とは感じません。(ダグ・ターナーの研究より)。

そして、こういった”褒め方”に関して経営者が知っておくべき研究として、スタンフォードのポジティブ心理学に関する研究(スタンフォード大学、キャロル・ドウェック博士)があります。この研究によれば、人柄などを褒めるより、業務などのプロセスを褒める方が効果が高いとのこと。以下の3点を意識することを勧めています。

・具体的に   ー 従業員が何をしたかを正確に
・プロセスを  ー どのように顧客を満足させたか、どのように締め切りを守ったか
・心から伝える ー フィードバックを伝えるときはアイコンタクトを

遠隔で働いている従業員の場合などアイコンタクトが出来ない場合、電話でどのように伝えれば良いでしょうか?そんな時はマルチタスクを止め、他にやっていることを全て止めましょう(パソコンのディスプレイも見ないでください)。そして、電話の向こうの相手に集中するのです。こうすれば、相手にもあなたの誠実さが正しく伝わりやすくなります。

いかがでしたでしょうか。無料でパフォーマンスを上げる”褒め効果”、FRE(E)のご紹介でした。

pic from austraria business review

Licensed material used with permission by positivepsychologynews

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Happyw編集部