HAPPY W

幸せになりたいなら、大自然に触れること。ポイントは畏敬の念

[ Column ]2017/04/28 07:00

70353happy

ニューヨーク・タイムズ紙のエッセイスト、バーバラ・グラハムが幸せのメカニズムについて伝えます。(3回シリーズで紹介)
第一回はこちら
第二回はこちら

 

(第一回で紹介した幸せに関するワークショッププログラムの開催地、アメリカ西海岸の)エサレンで土曜日の夜に行われたワークショップ・プログラム”週末の幸せ”の話を続けましょう。

 

この土曜の夕方、参加者は広大な芝生に集まって、空を一筋に横切る燃えるような夕焼けを眺めていました。真っ赤な太陽は雨の日の後の澄み切った視界の中で太平洋に沈んだばかり。周りは全て静寂に包まれ、夕日のグラデーションや海の広大さ、海岸にそびえる岩の崖、息を飲む場面です。こんなシーンは、ワークショップのプログラムとして創ることはできません。ただただ、たまたま自然がそこに創り出したものなのです。

 

この情景はその後に続く、「畏敬の念」に関する対話に見事に繋がるものでした。

3924625-sunset-images

Sunset Images

 

「畏敬の念を感じることは幸せにつながります」とUCバークレーの心理学教授、Dacher Keltnerが伝えます。私にとっては驚くべき内容です。今夜の日没の場面で起きたようなこと、私たちの小さく独立した自己認識がなくなって、一時的にせよ畏敬の念で世界に溶け込むような感覚を経験することは、意外と軽視されがちではないでしょうか。特に普段の生活においては。

 

Keltnerは畏敬の念が身体の免疫系を活性化することも教えてくれました。彼がカリフォルニア大学バークレー校で行った最近の共同研究で、「畏怖の経験」が、免疫システムを活性化させるタンパク質・炎症性サイトカインを低いレベルにすることがわかったそうです。サイトカインは”感染”に対して重要な役割を果たしますが、そんな良い面を持つ一方、高レベルな状態が続くと、2型糖尿病、心臓病、関節炎、アルツハイマー病、臨床的うつ病のような障害にも関係すると言われています。

 

Keltner

畏敬の念が、サイトカインの健康的なレベルを促進するという事実。私たちは、自然の中の散歩や素晴らしい音楽を聞くこと、私たちにひらめきを与えるような人々と一緒に過ごすことなど、自分たちで何とかできることが、私たちの健康と余命に直接的な影響を与えることを示唆しています。幸せに影響するものはたくさんありますが、その中でも畏敬の念はトップクラスの効果を発揮するでしょう」

明るい話で、ワークショップ・プログラムは終了します。その後、私たちの多くは、ミネラルのお風呂にまっすぐ向かって、温かい水につかり、夜空を横切る星たちの輝くカーテンを見つめました。

—–

いかがだったでしょうか。エサレン研究所は1960年代から『Human Potential Movement』=「人間性の可能性を開花する」というテーマのもと進化を続けて来たリトリートセンターです。5段階の欲求仮説で有名なマズローなど、心理学者、ヒーラー、宗教学者から占い師まで、ありとあらゆるタイプの研究者たちが人の可能性を求めて集まりました。Googleにマインドフルネスをもたらしたのも、元を正せばこのエサレンにあると言われています。

 

マインドフルネスブームで日本でもリトリートの文字を目にする機会が増えています。何か新しい体験で改めて自分を見つめ直す時間、参加されることであなたの幸せを高めることになるのではないでしょうか。

pic from static.pexels.com

Licensed material used with permission by mindful.org

心のスイッチ、見つけよう -HAPPYW(ハッピーウー)-

Happyw編集部