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女性の自殺率世界2位 ー 幸せのカギは経済的豊かさでなく寛容さ

[ Column ]2015/01/19 15:52

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日本の女性の自殺率は、世界で2番目に多いという驚くべき結果があります。日本の女性は世界的に見ると経済的にも恵まれ、高等教育を受けている人も多いのにもかかわらずです。国レベルでGDPを見ても、進学率を見ても、日本人女性が不幸だという事実はなかなか見えてきません。

今回は、今よりも幸せに生きるために必要なこと「寛容度」について。世界の中の日本の幸福を調査した「幸福途上国ニッポン」著者の目崎雅昭さんに伺いました。目崎さんは金融トレーダーでトップになったあと、10年かけて世界100カ国を旅をした文化人類学者です。

幸福度を決める重要要素は「寛容度」

目崎:
実は、幸福度というのは、GDPや進学率といった外面的な要素には影響されないんです。その証拠に、高度経済成長を経てGDPが7倍になっても、日本人の生活満足度はずっと横ばいです。どれほど経済が良くても「まあまあ幸せかな」、どれだけデフレが進んでも「まあまあ幸せかな」と思っているのが日本人の姿です。(参考:国連による世界幸福度ランキングで日本が先進国最下位クラスというのはずっと続いています。)

実際に幸福かどうかに影響するものはいろいろとありますが、重大な要素の一つに「寛容度」があります。他者に対して、寛容な社会の方が、個人の幸福度が高くなるのです。そして、この「寛容度」は、その国の「マイノリティへの扱い」を見ることで分かります。

例えば、同性愛者に対する法律がどうなっているか?同性愛者同士の結婚が認められるなど、法整備が進んでいる国は、個人の幸福度も高いという相関関係があります。逆に、同性愛は違法だとか、国によっては死刑になるようなところもあるのですが、そういった国は個人の幸福度は低くなっています。

日本の場合はどうでしょうか?

同性愛者への理解は進んでいるかもしれませんが、法整備は追いついていません。また、貧困層や母子家庭を未だに差別をする人がいたり、偏見を持っている人も多いですよね。そのような世の中は他者に対して寛容だとは言い難く、生きづらい世の中になってしまいます。最近よく言われる多様性(ダイバーシティ)を認めることの重要さはここにも現れています。(参考:男女平等指数も日本は142カ国中104位、先進国最下位クラスです。)

ルールに厳格すぎると不幸に

もう一つの要素は、ルールなどの「不自由に縛られない」、ということです。日本の特徴として、「ルール」や「規制」が多いということが挙げられます。「優先席」と書いてあれば高齢者や体が不自由な人しか座れないような状態になり、「空いていたから」と優先席に座っているだけでも、怒られることがありますよね。

日本人はルールを守ることは上手ですが、逆に言えばルールで縛っていると言えます。これはともすると、「個人個人が考えて行動する」機会を奪っていることにつながります。「個人が信用できないからルールで縛る」という状況ですね。

このようにルールに縛られて生きていることが、寛容度を下げる、生きづらい社会に繋がっているのです。

まとめ

このように、日本の女性が幸福になるには、他者に対して寛容な日本社会の実現が重要です。そのためには、過剰なルールをなくしたり、マイノリティへに関する法律を整備することなどが大事ですが、これらをすぐに実現することは難しいかもしれません。

しかし、かつては女性に参政権もありませんでした。あなたの政治参加や、周囲への働きかけから少しずつ変えていけることは必ずあります。ぜひ一緒に一歩を踏み出しませんか?

心のスイッチ、見つけよう -HAPPYW(ハッピーウー)-

吉見 夏実